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でも初めて知ったのですが、平安京遷都( 794年 )の頃の御所は 960年に 焼失してしまい、それ以降は里内裏( 公家の邸宅を借りた 一時的な皇居 )を転々としたとのこと。 現在の京都御所は 南北朝の時代、1331年に 光厳天皇が 里内裏である 土御門東洞院で即位して以降のもので、明治2年の東京遷都まで 約 540年間、皇居と定められた所です。 ですから、紫式部の活躍した舞台は 今の京都御所ではないということに なりますね。 チョット残念でした。 |
紫宸殿(ししんでん) 手前は右近の橘 |
御池庭(おいけにわ) |
平安京は、10世紀頃から、西側の右京がさびれ始め、鴨川を渡って東に、 また一条通を超えて 北に拡大していきました。 一定の条里でなく、だんだんと変形していったんです。 また、意外なことですが、平安時代は、官立である東寺と西寺( 廃寺 )以外、 都のなかに寺院を建立することが 禁止されていました。 認められたのは、武士の世になった 鎌倉時代以降、時の権力者によって 建立されたり、洛内に移転されたりして、今日のように寺院の多い街並みに なっていったようです。 まだそんなに京都をまわったわけではありませんが、平安朝の柔らかい感じの 建物には出会えてません。 |
建礼門 内側 |
武家の好む枯れた感じ、厳しい感じのするところが ほとんどです。 現存する建物が、江戸時代の造営、再建のところが多いからかもしれませんが…。 この京都御所も 江戸時代、徳川家康〜家光、老中 松平定信らによって 何度か造営や再建がされています。 ( ちなみに松平定信は御所造営だけでなく、住吉大社、春日大社にも 参拝しています) |
御所の建物は、こげ茶色の 柱、白壁、檜皮葺( ひわだぶき )の屋根で、 いっけん厳しさを感じますが、 よ〜く見ると、内装や調度品や、 寝殿造りという 全体の様式からは、 風雅というか、雅な感じが伝わってきます。 どこか神社の社殿を連想させます。 ここは 王政復古の大号令が発せられ、昭和天皇まで 即位をされた場所。 遠くに 東山が望める美しい庭園… ときどきは こういった場所を訪れて、いにしえの人々の世界に 想いを はせてみるのも いいかもしれませんね。 |
紫宸殿 正面の 南庭(だんてい)と 承明(じょうめい)門 |
御常御殿(おつねごてん)の一室 |
京都御所(京都御苑 内)は4月と11月に各5日間、無料で一般公開されます。 (一般公開日以外は、事前に参観申込が必要です) 地下鉄烏丸線「今出川」または「丸太町」すぐ ・5/15 葵祭の巡行 京都御所を出発、下鴨神社を経て上賀茂神社へ。 ・10/22 時代祭の巡行 京都御所を出発、三条大橋を渡って平安神宮へ。 ・京都御苑 公式サイト http://www.kyotogyoen.go.jp/ |
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