八坂神社
八坂神社・神輿    八坂神社は 四条通を 東へまっすぐ、突き当たりに あります。
   そして石段を 少し登ると 朱色の西楼門。

  ここを入ってすぐにあるのが 摂社の 疫神社。 7月1日 から 31日の 祇園祭の
  最終日に 夏越の祓の神事が 行われるところです。

  祇園祭は 山鉾巡行が ハイライトですが、実は「 神輿の神事 」が お祭りの
  中心だということを 最近 知りました。

  山鉾も、もともとは疫神を 鎮めるための よりしろであり、神輿を 都大路に
    迎える前に 清祓( きよめはらい )を するためのものだったらしい、
    祇園囃子も そのためのものだったらしいと。


      その考え方も スゴイですが、山鉾それぞれの 装飾や造りも 年月とともに洗練され、
     祇園囃子の曲もまた 地元の人たちのあいだで 連綿と 伝承されている点も 驚きですね。


       神輿を 照らす 5mほどの 松明に 点火するところに たまたま 出会いましたが、
       本殿の中から きりだしてきた火を  神職の方が 慎重に 松明にうつす
        その雰囲気が なんともいえない 静かな趣でした。

     また、7月15日の 宵山祭の夜には、本殿から神輿に 神霊を おうつしするという神事が行われます。
     これは 境内の灯をすべて消し、 浄闇の内に 行われるというものです。


        薄暗いなかを 10人ほどの 神職の方が 白幕で囲った物を 静かに運びます。
        地面に 直接ふれないよう、敷物の上を 歩いて…。


   「お〜」「お〜」 という 警蹕(けいひつ)の声が 何度も繰り返される中を 三基の神輿 すべてをまわります。


       何があるというわけでも、 見えるというわけでもないのですが、
     何か 涙がこみあげてきて 手を合わせたくなるような 心境になりました。

          その場でなければ 感じられない雰囲気ですが…


    すべて終わって 舞殿の神輿が 再び明かりに 照らされたときには、
    以前にも増してキラキラしていました。

    60〜70人ほどの 参拝の人々は (たまたま居合わせた人も) 珍しい神事に、
    何ともいえない厳粛な気持ちに 包まれていました。


      祇園祭の 「 神輿に関する神事 」 を 一度は 見られるといいですよ。

八坂神社・南楼門


        神社の創建時期は 古く、 平安遷都以前、 約1350年前。
        そして 祇園祭も その起源は 約1100年前に さかのぼります。

     八坂神社のあたりは 古くから渡来人が住み、 ここから 南に行ったところに
     「 八坂の塔 」がありますが、聖徳太子の建立だそうです。

        このあたりの路地や 民家の雰囲気は 江戸時代のよう、
      そしてこの塔は 飛鳥時代の雰囲気、 法隆寺を 彷彿とさせます。

      また、隣接する円山公園。 サクラの頃はホントにいいです。
     「 細雪 」にもその情景が でてきますが、見事な 枝垂れ桜の大木もあり、
      ほのぼのします。

       境内末社の お祭りの時、 年配の方が 懐かしそうに
       子供のころ このあたりで 遊んだ話を されていました。

    素戔嗚尊( すさのおのみこと )、蘇民将来のお守りの伝承などに 耳を傾けて、
    鴨川の方へと 家路につけば、 祇園祭のあとの 四条通が、
     いつもと違って ほのかに輝いて感じられました。



 ・御祭神 素戔嗚尊 櫛稲田姫命 八柱神子神

 ・八坂神社 http://web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka/nabimenu00.htm

法観寺・八坂の塔


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