東大寺
東大寺二月堂裏参道        正倉院から二月堂・三月堂へ

    関西では 小中学生のうちに、遠足で 奈良や京都を 訪れますが、
     その後、それっきりに なってしまう人も 多いです。

    でも、何年も経って 何かのきっかけで、もう一度 行くことがあれば、
    それは まるで昔の教科書を 読みなおしてみるような感覚です。

     懐かしいような、以前と違って 妙に共感できるような、
    前に比べていいなぁと素朴に 思えるふうに 自分自身が変化していて、
      ちょっと驚いたりする感覚。
 
    東大寺に ひさびさに行ったとき そんな感じがしました。

   大仏殿の壮大な造りも いいのですが…

   とにかく 正倉院あたりから、二月堂・三月堂 そして若草山の麓を通って
   手向山八幡宮・春日大社に 抜ける 道筋…

   平城京の東、小高いところを南北に続く この道が 一番いい感じだと思います。

     すがすがしいという感じとも チョット違う、こころが ゆったりする感覚です。
東大寺大仏殿
東大寺二月堂
  
   二月堂を望む 裏参道の坂道は、写生の定番の場所です。
   何人かの方が座って 水彩スケッチしています。

  瓦を上にのせた いい色合いの土塀。 その向こうに二月堂がのぞく…。

  この二月堂に伝わる 「 修二会 」 という法会は 大仏開眼供養会の 行なわれた
  天平勝宝4年( 752 )に始められ、なんと一度も 途絶えることなく 続けられてきた
  そうです。

  毎年 3月1日から 3月14日 まで行われ、「 お水取り 」とよばれている行事です。
  勇壮な「 お松明 」のシーンは有名ですね。

  二度の兵火や地震、火事などで 建物に影響を受けても、必ず 実施されてきました。
  スゴイことです。
東大寺二月堂から大仏殿・奈良市内を望む
   3月12日夜に 非公開で 若狭井から 汲み上げる「 お水取り 」。

いっぽう 3月2日に「 お水送り 」の 神秘的な神事を しているところがあります。

東大寺の真北、福井県 小浜市 の 遠敷(おにゅう)川の「 鵜の瀬 」というところです。


10日 かかって 二月堂の井戸に 水が送られるという伝承に そっておこなわれています。

どうやら東大寺を 開山した良弁(ろうべん)僧正の 出身地であるかららしいですが…

なぜ そこまでして…水によって浄化しようということなのでしょうか。
何か 深い意味と 願いが こめられていそうです。


     当時は 若狭から大陸文化も 入ってきたようですし、当時の 渡来人の影響も
     ありそうですが、ここからは 想像してみるしかなさそうです。


    東大寺は 多くの人々の強い想いと 行動によって 今に伝えられているんですね。

    まず 建立しようと決断された 聖武天皇。 仏教に 深く帰依し、
    正倉院に 御物( シルクロード伝来の品々や仏具 )を残された 光明皇后。

   そして造営工事に 何年もかり出された 一般庶民。 守り伝えてきた多くの僧侶。

      こんど 行くときには、また ゆっくり 歩いてみたい、
            天平時代の 仏像を ゆっくり観てみたいと 思いました。

東大寺三月堂(法華堂)。左半分が天平時代、右半分が鎌倉時代の作。


正倉院  ・正倉院 
      毎年秋に奈良国立博物館で御物が展示されます。
      最晩年の森鴎外(大正7〜11年)は現在の博物館長を務め年1回奈良に
      出張。
      晴れの日には御物の虫干しに立ち会い、雨の日には奈良を歩き、
      印象記や和歌を残しています。

      ・正倉院  http://shosoin.kunaicho.go.jp/
      ・奈良国立博物館  http://www.narahaku.go.jp/index.html

 ・手向山(たむけやま)八幡宮  
       大仏建立の無事を願って、749年に宇佐から勧請されました。
       古来から紅葉の名所だったらしく、菅原道真の和歌が残されています。
       このたびは幣も取りあえず手向山 紅葉の錦神のまにまに (古今集)


 ・華厳宗大本山 東大寺 http://www.todaiji.or.jp/  世界遺産

 ・奈良交通 http://www.narakotsu.co.jp/




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